※こちらはショップ「雑貨屋すいす」の特集記事からの転載になります。
北欧ヴィンテージ好きの方なら、一度はどこかでビョルン・ヴィンブラッドの作品を目にしたことがあるはず。
ヴィンブラッドは、1918年にデンマークのコペンハーゲンで生まれました。17歳の時にタイポグラファーとして働き始めましたが、直ぐにアートの道に進みたいことに気が付きました。その後、職人の資格として、Royal Academy of Arts (王立デンマークアートアカデミー)で、絵画、イラストレーションなどを学びました。生粋のコペンハーゲン育ちながら、彼はそれまでの機能主義的なデンマークスタイルに囚われず、流動的な線、明るい色、ロマンティックな世界を作り出しました。
ヴィンブラッドは1946-1956年の間、デンマークの陶器メーカー・Nymolleニモーレ社(1936-1990)で多くのデザインを手がけ、そこで製作した作品「マンスリープレート」によって一躍有名になります。
1957-70年代には、ドイツ老舗の陶器メーカー・ローゼンタール社の製品のデザインを手がけるようになり、Studio Line の各食器シリーズ、イヤープレートやクリスマスプレートなど、数多くの作品を残しています。
また陶器のデザインだけでなく、ガラス製品、イラスト、広告、テキスタイルデザイン、絵画、ポスターなど多岐にわたり才能を発揮し、世界中で展示会、数々の賞を受賞しています。1974年には、デンマーク王室から名誉職人の称号ももらい、デンマークを代表する芸術家であることは間違いありません。
2006年6月8日、デンマークにて永眠。
ビョルン・ヴィンブラッドは、店主が好きなアーティストの1人でもあり、写真でご紹介した作品は店主の個人コレクションのもので、今現在販売はしておりません。 ローゼンタール社で手掛けた作品では、アラジン千夜一夜の絵皿が一番有名かもしれませんが、私はNymolle時代のものが好きです。カラフル過ぎず少し素朴さが残っているところに惹かれます。どこかで見たら、買わずにはいられないアイテムです。
一部、Nymolleマンスリープレート(黒)の幾つかは「雑貨屋すいす」で販売していますので、ご興味のある方は、こちらからどうぞ。
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