※2021.04.10の「雑貨屋すいす」特集記事から転記したもので、同じ内容になります。
「 雑貨屋すいす」と姉妹店「Lintumökkiリントゥモッキ」では、ドイツの老舗陶磁器メーカー、Villeroy & Boch ヴィレロイ&ボッホ社のアンティーク&ヴィンテージ食器を取り扱っています。スイスでも人気の高い食器ブランドとして、とてもポピュラーです。
日本でも知っている方の多いヴィレロイ&ボッホ社ですが、参考までにWikiとヴィレロイ&ボッホ社のHPより抜粋した内容を以下にまとめてみました。
フランソワ・ボッホが、マイセンに遅れること39年後の1748年に、3人の息子と共に現在のフランス・ロレーヌ地方に陶磁器製作所を創業。1767年にはルクセンブルグで新工場を設立。時の女帝、ハプスブルグ家マリア・テレジアの庇護を受け、「王室御用達」となりビジネスを拡大します。
1809年にジャン・フランソワ・ボッホは、フランスとドイツの国境の地、Saar河沿いにあるメトラッハ修道院(ドイツの町)を買い取り近代的な機械化された陶器工場を開設。このメトラッハ修道院の工場は、現在でも本社として使用されています。
1836年、ジャン・フランソワ・ボッホ同業者でありライバルでもあったビレロイ家と合併して3つの工場を持つ「ビレロイ&ボッホ」となります。これによりヨーロッパ全体の市場でさらに前進することとなりました。その後ヨーロッパ大陸で初めて、青色銅版印刷や彩色石版印刷、1850年にはボーンチャイナを導入(1825年まですべての陶磁器は手描きでした)、以後工業化を推進し、いち早く機械化と量産体制を堅め、マイセン、ロイヤルコペンハーゲンに並ぶ世界三大陶磁器メーカーの一つとなっています。
「雑貨屋すいす」で取り扱っているのは、主にドイツ(第二次大戦終了後の約10年間はフランス)の工場で製造されたアンティーク&ヴィンテージ食器になります。
メトラッハの工場で製造された主なアンティーク時代の食器は、柔らかく厚みがあり、素朴で軽い質感の食器です。柔らかい故に、欠け易く、また釉薬にも貫入が入り易くなっています。何十年も、時には100年以上も実際に使用されてきた食器は、そのようなダメージとも捉えられるコンディションのものが多いですが、それがまた良い表情となり、アンティーク・ヴィンテージ好きの方々には好まれるところです。
ヴィンテージ時代には、ストーンウエアや硬質な磁器(ポーセラン)食器が主になり、ミッドセンチュリーモダンなシリーズや北欧デザインを意識したシリーズも多く作られました。
しかし、やはりヴィレロイ&ボッホ社の食器は、自社HPでも書かれているように「ドイツの技術とフランスの感性が融合したホームウェア・ブランド」「ドイツのすぐれたテクノロジーとフランスの繊細なファッションセンスの融合」という言葉に集約されていると思います。
上記に紹介した食器だけでなく、今後も縁があればヴィレロイ&ボッホは扱っていく予定です。