素朴でシンプル、北欧らしい雰囲気のテーブルウエアを作り出した、ホガナス社についてまとめてみました。先ずはざっと社史を。

Höganäskeramik ホガナスケラミック

1909年に2人の起業家、陶器職人のアンダーセンAnderssonと釉薬職人のヨハンセンJohanssonが、スウェーデン南部の小さな海辺の町「Höganäsホガナス」に新しい工房をオープンしました。これが後にHöganäskeramikと呼ばれる陶器メーカーの始まりです。

Andersson & Johanssonにおいては、スウェーデンデザイン史に自明の場所を想定した、素朴で現代的なハウス・キッチンウエアが、初めは陶土で、1970年からはストーンウェア(せっ器)で製造されました。

1943年、Andersson & Johanssonは陶器工房から現代的な工場へ移設しました。生産は急速に伸びていましたが、1970年までは手作業で作られていました。ここでは陶器製作の為のろくろが数百万回も回転していたのです。Höganäskeramikという会社名になったのは1967年にからです。

Hoganas-keramik

1988年、Höganäskeramik 社は、Boda・Noba(ボダ・ノバ)グループと合弁し、そののち2002年にiittalaグループの傘下になり、現在はFiskarsグループの一員になりました。2008年以来、生産は海外に移っています。

こうやって北欧メーカーの歴史を辿っていくと、iittalaに合併されているところ、多いですね。iittalaも現在Fiskarsグループになっている。。。 結局現在の北欧メーカーは資本が同じところが多いということです。ただでさえ、コスト削減で工場自体アジアに移りつつある北欧メーカー、残念です。

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