※ショップ「雑貨屋すいす」特集記事より転記。

zakkayaswissでも扱っている、ARABIAのルスカとフェニカ。 

どちらも Sモデルと呼ばれるフォルムであり、Ulla Procope がデザインしました。Sモデルはシンプルで機能的なフォルムであり、またこのSモデルを採用したストーンウェアは、耐熱性に優れ大変丈夫な食器であったため、大変良く売れたようです。

Sフォルムでは、デコレート違いで数多くのシリーズが発売されました。その多くがハンドペインでデコレートされていることもあり、アラビアヴィンテージ食器好きの方には人気が高いシリーズが殆どです。同じSフォルムで別デコレーションを揃えられている方も多いのではないでしょうか?

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その中で、RuskaルスカとFennicaフェニカは、シンプルな食器が好きな方にはどちらも甲乙つけ難いシリーズです。

 Ruskaルスカは、1961年から1999年まで製造販売されたロングセラー食器。Sフォルムで初めて製造されたシリーズでもあります。Ruskaというのは、フィンランド語で紅葉という意味なのだそう。その名の通り、釉薬のかかり具合によって、ひとつひとつ色合いの違うアースカラーとマットな質感が特徴です。一見、陶器のような雰囲気がありますが、ストーンウエアですので、オーブンや電子レンジ、食洗器にも使用可能です。

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60-70年代に作られたものと90年代に作られたものと比べてみると、微妙に厚さなどが違います。新しいタイプは、重さが軽くなりエッジもスムースになっているようです。またロングセラーでしたので、様々な種類の食器が製造されました。数種類の大きさ違いのボウルやプレートなど、様々な料理で使い分けることができるので、このルスカシリーズだけで殆どの料理に対応できるでしょう。
  Ruskaルスカは、ダークブラウン~ブラウンのアースそのもののような釉薬が掛かっているだけなので、ほぼどんな料理にでも合う食器です。滋味美味しく見え、素材や料理を引き立て壊しません。ただドイツ料理のような、ロースト肉にブラウンソース&ポテトフライとかのブラウン&ブラウンの場合は、パセリなどの飾りがないと重すぎ感がありますが。スパゲッティやパスタ類も良く合います。カップ類などは、それ自体を見ると釉薬の色合いが味わい深く素敵な食器なのですが、コーヒーやお茶の色が分かりにくいところがあります。ミルク入りコーヒーやカプチーノ、イタリア式コーヒー(高圧で上部に泡ができる)などは美味しそうに見えます。

Fennicaフェニカは、 Ulla ProcopeのSフォルムに Richard Lindh がデコレートを担当し、1974年~1985年まで製造販売されました。ベージュ色も感じられるサンドグレーの地に、ダークブラウンのラインが入っただけのミニマムなデコレーション。しかしながら、当時支流だった太い刷毛ラインではなく、細いラインだけを高さが変わる部分に施したところが、シンプルなのにセンスの良さを感じさせます。

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Fennicaフェニカは、細いライン以外のデコレートはされていませんので、どんな料理でも合わせやすいかと思います。ルスカと違い、濃い色の料理が映えやすいことと、透明な艶のある釉薬が掛かっており、ルスカよりナチュラル感が強くないので、フォーマルな料理でも対応できそうです。コーヒーやお茶などは、ルスカよりフェニカのカップの方が、カラーが分かり引き立ちます。(私的には、フェニカのマグを使ってお茶を飲み、ルスカのカップでイタリアンブラックコーヒーを飲んでいます。)ルスカに比べると、フェニカの方が製造期間が短いので、数・種類が揃えにくいことと、飽きがこない食器の為、根強い人気のあるシリーズです。  

 私個人も、自宅普段使い用食器としてルスカにしようかフェニカにしようかと、悩みました。渋くて釉薬による色の違いが面白いルスカ。少しベージュの色も感じられるサンドグレーに(実はキッチンのメインカラーはこちらに限りなく近い)シティモダンにもナチュラルスタイルでも合わせられそうなフェニカ、、、。最終的に夫の好みでもあるルスカを使うことに決めたのですが、(ルスカの方が数・種類が多く揃えられたということもありますが・・)、結果、大変満足しています。でも、フェニカも好きだ~~。フェニカは私がZakkayaswissを始めたとき、いちばん初めにショップに登録した商品でもあります。運良く、まとまった数をワンオーナー様から仕入れられたのですが、あれ以来、フェニカを適正価格で見つける事が難しく、仕入れておりません。

個人的な見解ですが、ルスカは男性的でフェニカは女性的。ルスカはワイルドで素朴(逆にコールドなインテリアと合わせても◎)、ルスカはシンプルで都会的(多くの人がナチュラルなイメージでフェニカをとらえていますが、私には北欧モダンデザインのチーク家具に合うような、イームスの家具にあうような、イメージです)。

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どちらも甲乙つけがたい魅力をもったシリーズ。興味のある方は、zakkayaswissの商品ページへどうぞ!

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