日本ではそれほどメジャーではありませんが、スイスで一番有名な陶器メーカーと言っても過言ではない、Langenthal社について書き綴りたいと思います。

私が店主を務める「雑貨屋スイス」は、その名の通り、スイスに在住している私が運営しているので、何を置いても?ちょっと大袈裟ですが、スイスの陶器メーカーの紹介をせずにはいられない!

先ずは、ホームページに記載されているLangenthalランゲンタール社の歴史をざっくりと。。。

  • 1906 ベルン州ランゲンタールという小さな町で、町の名前を会社名にした陶器メーカーが誕生します。Langenthal社の誕生です。Langenthalランゲンタール社はすぐに高品質のテーブルウエアの代名詞となります。
  • 1908 高品質のホテル用テーブルウエアの生産を始めます。その生産ラインはすぐに家庭用にも拡大されました。
  • 1920 テーブルウエアだけではなく、電気製品の磁器コンポーネントの製作も開始。
  • 1988 ランゲンタール社はKeramik Holding Laufen 社に統合されます。
  • 1993 市場に参入。表情豊かな色と装飾で、熱狂的なファンを魅了します。
  • 1997 白磁の生産の一部が、チェコ共和国のKarlovy Varyカルロヴィ・ヴァリ社に委託されます。Hotelovy porcelan Karlovy Vary社は、ランゲンタール社に属すようになります。
  • 1998 白磁の生産ラインがランゲンタールから完全にチェコ共和国に移動します。
  • 1999 企業全体のITシステムが一か所に統合されます。
  • 2003 チェコの磁器メーカーG.ベネディクトは、ランゲンタール社の株を支配分取得します。後にG.ベネディクト社は、オーストリア・ザルツブルクのLilien社の子会社となります。

これを読むと、残念ながら現在のランゲンタール社は、厳密に言うとスイス資本の会社ではない?! しかし、一般的には今でもスイスの陶器メーカーということで、通っています。 このような買収統合などは、テーブルウエア業界では常に行われていることなのです。北欧のメーカーもしかり。 なので、私はアンティーク・ヴィンテージ雑貨に惹かれるのです。元の創業者のスタイルが一番残っているものだと思うから。

雑貨屋すいす」で扱っているは、1980年以前のランゲンタール製品。スイスらしい素朴な草花モチーフから50-70年代デザインものまで集めていますので、ご興味のある方は是非覗いて見てくださいね。

1930年代に製造された、影絵のような子供達がモチーフになっているエスプレッソカップセット
Anne Marie trechslinデザインによるクリスマスローズ限定エスプレッソカップ
1940年製造の素朴な草花モチーフのティーセット
1960-70年代に製造された、Gerald GulottaによるTransitionシリーズ
1960年代 使いやすさと北欧を意識したデザインで、人気となったサハラシリーズ。ひとつひとつ表情が違うのも魅力。

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