北欧ヴィンテージ雑貨好きな皆さんには、言わずと知れたメーカー、スウェーデンのロールストランド社について綴ってみます。
先ずは、ホームページからその歴史や成り立ちをざっくり探ってみましょう。
ロールストランド(RÖRSTRAND)は、スウェーデンの陶器メーカー。1726年ヨハン・ウルフがスウェーデン王室御用達窯として創業し、ヨーロッパでマイセンに次ぎ2番目に古い陶器メーカーになります。最初の装飾は、中国をはじめとする海外の影響を受け、コバルトブルーでした。
1740年代に入ると、GustavⅢ世と建築家Jean-Erik RehnによってデザインされたNordstjarnaパターンとRehnskaパターンのような典型的な独自のスウェーデンスタイルとして発展します。
途中割愛させていただいて、、、、
1950年代
「陶器の母」と呼ばれるMarianne Westmanが、ロールストランドで働き始めます。彼女はベストセラーシリーズ、MonAmie、Picknick、My Gardenなどを生み出します。50年代は、ロールストランドにとって最もダイナミックな10年でした。ロールストランドは、著名なデザイナーやアーティストによる大きなチームを持ち、工場でも1500人が就労するようになりました。
1960年代
Marianne Westmanの成功は続いていましたが、スウェーデンではディナー用にもっと素朴でシックなものが好まれるようになりました。Christina CampbellデザインのAmandaシリーズ、Olle AlberiusによるCoralシリーズなど、大きくて遊び心があるパターンが人気となりました。シンプルですがOlle AlberiushaがFormaシリーズをデザインしたのも67年です。 またInger Perssonはカラフルなテーブルウエア、アート作品、有名になったPOPティーポットを作り出しました。現在でも1890年代からの古典的なパターン・Green Annaをリニューアルしています。
1970年代
1976年にロールストランドは創業250周年を迎え、記念行事や新しいシリーズSylviaが発売されました。Lidkopingでロールストランド博物館もオープンしました。博物館ではロールストランドの歴史から15000アイテムのコレクションを所蔵しています。
また70年代には、Jacqueline LyndによるIsoldeシリーズやMarianne WestmanのAnnicaシリーズも生み出されました。
1980年代
Signe Persson-MelinがテーブルウエアPrimeurを創り出します。このフォームは沢山のデザイナーの装飾に使われました。最も有名なものは、Oiva ToikkaのCoboiti、Suzanne Ohlensによる手書きのClaire de Luneでしょう。
その他80年代の代表的なものは、Birgittaシリーズ、Quattroの3色のシリーズ=ビアンコ・ロッソ・ネロです。
この辺りまでが、私が店主をしているショップ「雑貨屋すいす」で主に扱っているヴィンテージ商品の歴史になります。
またロールストランドは、ノーベル賞授賞式の晩餐会で使われる食器としても有名ですね。まさにスウェーデンを代表する陶器メーカーです。
ウィキペディアからの情報になりますが、2001年からはフィンランドのiittalaブランドに統合され、次々と底面のマークがイッタラに置き替わりつつあるそうです。またフィンランドのアラビア(ARABIA)も、1873年にロールストランドの事業拡大に伴って創業設立されたものであるとのこと。 どうりで、スタイルが似ているところがありますよね。
上記の写真に写っているテーブルウエアは、実際にショップ「雑貨屋すいす」で販売して行く予定でいます。(2017.2現在) 私はロールストランド好きなので、写真以外の商品もありますよ。これからも随時仕入れていきますので、よろしくお願いします。
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