ここ数日、1000人単位で感染者が増加しています。

3月23日12時時点で、8,060人、死亡者数累計(疑いも含め)70人。人口数を考えれば、イタリアに次ぐような感染率です。ただ、死亡者率が高くないところを見ると、医療システム崩壊にはまだ至っていないよう。ただ今後もこのように増え続ければ、いつかは崩壊する時がやってくるのではと心配です。3/16に非常事態宣言がだされ、学校閉鎖や自宅勤務奨励されたのにも関わらず、まだ多くの健康な人々(子供含め)は外で活動していました。その後も感染者が爆発的に増加し、先週末、更に行動の規制(4月19日まで学校閉鎖、薬局や食料品店を除く全ての店舗閉鎖、6人以上の集まり禁止-2mの距離を置く、65歳以上の人々は自宅待機等々)と、大統領から国民へ自宅で待機するようにとメッセージが出されました。テレビやビデオ、YouTube広告でも呼び掛けています。

その後、うちのご近所だけで言えば、家族で散歩やサイクリングしている方々はたまに見かけますが(街中でないのでリスクは殆どないかと)、公園などで遊んでいる人々や集まって話している人々はいなくなりました。

スイスの病院数とベット数を調べてみたところ、興味深いデーターを見つけました。1998年から2018年までで病院数とベット数がかなり減らされたことが分かりました。1998年から2018年までで、病院数は25%減、ベッド数は具体的な数字を挙げると、1998年45,959、2018年37,956の減。病院の保持や医療従事者の給料が年々アップした為のようです。

また第二次世界大戦後初になる、最大8,000人のスイス軍(スイスは徴兵制度)大規模動員も発令され、医療、物流、安全の3分野の支援にあたることに。医療支援には3,000人があたっており、軍の人工呼吸器100個の装備と、さらに追加で900個手配する予定。またベッド数を増やし医療体制を拡充させるとのこと。残念なことに、イタリア国境のティチーノ州に派遣された2中隊は現地到着と同時に、3人がウイルスに感染したため、隔離処置となったようです。また他の部隊にも症状がでているようです。頑張れスイス軍!(徴兵制度のスイスだから近所のおじさんやお兄さんの場合もある。)

ちなみに、スイスの全人口は約857万人。東京都は、約1400万人。。。

チューリッヒは新型コロナの流行と並行して、連日晴天。家に閉じこもってますが、窓から見える青空は気分を少し明るくしてくれます。

庭のレンギョウも満開です。

街路樹の桜や野花も花が咲いています。

現在、スイスでは他の国々のような買い占めによる食料品不足などは起きていないようです。政府も前々から食料品は十分あると伝えていました。一部商品の数が少ないとかはあるようですが、生鮮食品も買えますし、別段パニックのような様にはなっていない模様。店舗に入る人数制限(店舗の広さによる)はありますが、ウチの近所のスーパーでは長い列とかはないです。

マスクは相変わらず、一般市民には手に入らず。中国輸入に頼っていたマスクですが、これからスイス企業数社が生産に入るようです(もう入った?)。しかし、医療関係者が優先なのは変わらずなので、いつになったらマスクが普通に手に入るのかは分かりません。

小さな国だからもあるでしょうが、スイス政府は党関係なく一丸となって、今回の災難には素早く対応しているようです。イタリアに流行が見えた初期の対応に対しては、意見が分かれるところですが、それはどこの国でも同じだろうと思います。

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